銀色のお嬢様

□眠いです。
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翔太は頬をかきながら言った。



「今日俺が銀音先輩の昼飯担当やねん」



「「「は?」」」



屋上に居たレギュラー達は目を丸くしながら間抜けな声を出した。



「えっとですね、銀音先輩に昼飯を持って行くのが内の部活で当番制になっとるんです」



「え、なんでなん?」


白石が尋ねると翔太は少し首を傾げながら言った。



「あ〜、実は銀音先輩弁当は持って来はるんですけどね、朝練終わったら腹へるらしくって弁当食ってまうんですよ


んで、昼飯ないと銀音先輩ナマケモノ並に動かなくなるんで、皆で飯買うことになったんですわ」



「何や、変わった当番やな」


白石は笑いながら言った。




翔太は ん〜、と小さく言うと少し声をはった。



「銀音先ぱーい!昼飯っスよー!」



すると


『ん〜、ごはん……』



「あ、おった、先輩!飯っスよ!下りてきてくださいやー!」



翔太がそう言うと給水塔の上から銀音が飛び降りてきた。



『ん、翔太、ごはん』


銀音は目を擦りながらフラフラと翔太が立っている所まで歩いてくる。


「あぁ、銀音先輩転けんでくださいよ…」



翔太がそう言った瞬間、



ドテッ





「「「……………」」」




『ん〜〜眠いわ……』



「ちょ、先輩!寝たら飽きませんよっ、飯食ってくださいや…





て!あぁああぁ!!次体育やん!ちょ!兄貴!銀音先輩に飯食わしたって!ほな、先輩ら失礼します!」



翔太はそう言いながら屋上を走り去った。




「ちょまっ!俺にどないせぇ言うねん!」
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