短編
□ホロスコープ
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※笠黄前提 これも出ない
繰り返す季節の中、オマエはやがて遠くなって
俺もいつか慣れてしまうんだ―――
街が寝静まった夜、ビルの屋上に寝転ぶ
空を見れば、暗闇に浮かぶ星
その光を遮るように目を閉じれば、アイツとすごした日々が鮮明に思い出される
毎日一緒にいた
朝から家に帰るその時まで
アイツはいつも笑っていて、俺も自然と笑顔になっていた
今も、アイツの笑顔を思い出しては、少し笑顔になる
だけど
なんてことのないあの日々には戻れない
あの笑顔は、俺だけに向けられていた、あの笑顔は
もう、奴のものだから…