短編
□怒ってるワケ
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※女装注意！そしてgdgd!!
久々に集まったかつてのチームメイト達
かつてと言っても、別れてから一ヶ月ちょいしかたってないが
今日は俺の愛する恋人の発案により、キセキメンバーで花見だ
何でコイツ等を呼ぶ？と最初はイラついていたが、まあ仕方ない
俺は心が広いからな
たまには恋人の我侭も聞いてやるのも、彼氏としてのつとめだ
･･･と言っても、少し心配している点が1つある
それが……
｢黄瀬くん、口の横にソースが…｣
｢あっ、どうもっス〜｣
｢黄瀬、飲み物を注いでやったのだよ｣
｢わあっ！ありがとうっス！｣
｢黄瀬ち〜ん、はいさくらもち｣
｢お〜うまそうっスね！｣
｢涼太、頭に花びらが･･･｣
｢っ！すまないっス…｣
これだ
つまるところ、コイツ等は黄瀬が好きで…
今回の花見の場で黄瀬に対して、ポイントを稼ごうとかそんなことを考えているのだろう
コイツ等･･･俺と黄瀬が付き合ってんの知ってるよな……？
それ知っててやってんだよな？
そうだよな!?
｢大輝、俺たちのこと睨みつけるのやめてくれない？｣
｢ほんとだ〜峰ちんこわ〜い｣
｢というか、目障りなのだよ｣
｢男の嫉妬は見苦しいですよ？｣
てめーらぁ〜･･･喧嘩売ってんのか？あ゛？
怒りに拳を震わせていると、黄瀬が俺のそばに寄ってきた
｢青峰っち･･･？楽しくないスか･･･？｣
｢っ!･･･別に｣
袖をくいっとひっぱり、上目遣いで俺を見る黄瀬
ヤベェ･･･可愛い!!
｢! 分かったっス!!｣
｢なっ何が？｣
｢青峰っち、わたあめが食べたいんでしょ!?｣
｢･･･はい？｣
どうしてそうなる
てか、何靴履き始めてんだよ？
｢ほらあそこ！あそこのわたあめ屋さん！青峰っち、さっきからあそこばかり見てたっス!!｣
｢は!?いや、ちが･･･｣
｢行ってくるっス!!｣
俺を無視して走り去ってしまった黄瀬
向かう先は･･･わたあめ屋
･･･違うから
見てたのはオマエだから
たまたまオマエの後ろ(といってもだいぶ奥)にわたあめ屋があっただけだから
｢あーあ･･･涼太、行っちゃった｣
｢まったく、これだから空気の読めない奴は嫌いなのだよ｣
｢いっそのこと、空気になった方がマシなのでは？｣
｢あはは〜黒ちんが真っ黒子だ〜｣
･･･流石にキレそうだわ
もう無理 なに？なんなのコイツ等？
俺、アイツの彼氏だから 分かる？
お前等と違って、あんなことやこんなことしてっから
今日だって黄瀬がお願いしてなければ、ここにいれないんだぜ？
感謝しろよクソヤロー共
そう言ってやろうと口を開けたその時
｢青峰っち！｣と大声で呼ばれた
｢どうした？｣
｢あっち！あっちで出張カラオケやってるっス!!｣
｢へー･･･で？｣
｢俺、出たいっス!!｣
｢ふーん･･･っては!?｣
｢黄瀬、いきなりどうしたのだよ？｣
｢黄瀬ちんそういうの好きだっけ〜？｣
｢というか、現役モデルがいいんですか？｣
｢確かに あまり目立っちゃいけないんじゃない？｣
4人が次々と質問する
ま、4人の言うことに一理ある
本当、いきなりなんだってんだ？
｢実は、文化祭のリハーサルをやろうと思って！｣
｢｢｢｢｢ 文化祭?? ｣｣｣｣｣
文化祭って普通、秋ぐらいじゃね？
いくらなんでも早すぎるだろ
てか、リハーサルってなんだ
｢なんか、今年の海常の文化祭は7月にやるみたいなんスよ！｣
黄瀬が言うには、創立記念日が秋にあるため、7月上旬と早くやることにしたらしい
そして、部活の出し物で簡単なステージみたいなのをやるそうだ
｢ステージってカラオケなのか？｣
｢そうなんスよ〜 衣装貸し出して、好きな歌を歌ってもらうんス。で、なぜかオープニングセレモニーを俺にやってほしいって笠松センパイに頼まれて･･･｣
｢で、丁度良い機会だから練習したいと｣
｢そういうことっス！｣
｢衣装は？流石にねーだろ？｣
｢実は、持ってきてたんスよ！｣
｢へ？｣
｢花見が終わったら、青峰っちに見てもらおうと思って！次、いつ会えるか分からないし｣
いや、別にそんな心配しなくても、俺がオマエの文化祭に行けばいいだけの話だし
まあ、興味がないっていっちゃあ嘘になるが･･･
｢行ってきてもいい･･･スか？｣
｢別にかまわねぇけど･･･｣
｢ホント!? じゃあ、行ってきます!!｣
(はやっ！)
黄瀬は風のような速さで、衣装の入った袋を持って行ってしまった
｢なんか興味あるね〜｣
｢俺たちも行こうか｣
｢ですね｣
｢ふん。おしるこを買いに行くついでに見てやるのだよ｣
｢緑間くん、素直に"行きたい"って言えばいいじゃないですか｣
｢うっ五月蝿いのだよ…｣
･･･俺も行くか
別に黄瀬の衣装とか、歌とか、頑張ってる姿に興味があるとかそんなんじゃねぇ
ただ、コイツ等だけ黄瀬を見るのが許せねぇだけだ
カン違いすんなよ？