拍手&リク
□2デート
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※大1設定、いろいろ捏造
7日前、俺たちは無事、高校を卒業した
そして、黄瀬からの誘いのメールがきたのは3日前
高校卒業・大学進学祝いを兼ねて、一緒にネズミーシーに行かないかという内容だった
なんでも、仕事のお偉いさんから特別招待券とホテルの宿泊券だかを貰ったそうだ
まあ、黄瀬と一緒にゆっくりすごせるのは正直、うれしい
うれしいのだが…
「来たっスよぉ〜!ネズミーシー!!!」
「あんまりハシャぐと転びますよ?」
「そういうお前もテンション上がってんじゃねーか」
…そう。
俺は、てっきり黄瀬と二人きりだと思っていた
しかし、待ち合わせの駅にいたのは黄瀬+バカップル…火神とテツだった
黄瀬に聞くと、
『4名様までって言われたから、誘ってみたんスよ!』
いやいやいや、そこは誘うなよ
オマエが火神とテツを気に入っているのはわかるけどよ、せっかくの俺たちのデートに参加させるなよ
俺は2人きりだと思って、イロイロと準備してきたんだぞ?
…なんてことは言えず、結局2デートという形になってしまった
俺の思いなどつゆ知らず、黄瀬は楽しそうにしてる
まあ、コイツが楽しいなら別にいいけどよ……
「黒子っち!まず最初に帽子買お!帽子!」
「そうですね。では、あそこのお店に行きましょう」
「了解っス!」
「ほら、火神君たちも」
「おー先行ってろ」
「……」
「何してんだ?はやく行かねーと、おいてかれるぞ?」
「…わってるよ」
「?何でそんなに機嫌悪いんだ?」
(オメーらのせいだよ!)
そう思ったが口には出さず、
「別に」
それだけ言い放った
一瞬眉を寄せた火神を素通りし、黄瀬たちの後を追う
まあ、今回ばかりは黄瀬の我侭に付き合ってやろう