□名探偵ロック1〜ハラペコ犬の嘆き〜
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「うわっ!!なんじゃこりゃ!!・・・」

飛行船ファルコン号の食堂に一つの声が響いた。

「どうした!?」

その声に気付いて、仲間達が食堂に駆け付けてきた。
「・・・それが・・・」

そういうと、始めに声をあげたエドガーが、汚く食い散らかされた皿を見せた。
「今日の為にみんなで作ったケーキが・・・」

今日はティナの誕生日だったので、ティナの為に皆で作ったケーキだった。ティナも楽しみに待っていたのに。

「誰がこんなこと・・・許せない!!」

勿論、ティナが1番怒っている。
・・・そして、この事件の犯人を捕まえようと、いきり立っている人が一人・・・。

「任せろ!ティナ!!俺が必ず犯人を捕まえてやる!!」
トレジャーハンターのロックは、大きな声で宣言した。

「おい、ロック。できるのか?犯人がどこにいるのかも・・・」
「待てっ!!エドガー君!!」
エドガーの問いかけを、ロックは遮った。

「よく考えてくれ。このケーキはファルコンが飛行中に作ったケーキだ。そして、まだ一度も下りてない」
そう。このケーキはロックのいった通り、飛行中に作ったものである。そうなると、犯人はまだファルコン号にいることになる。
・・・ここで一言。

「犯人は・・・・・・この中にいる!!」
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