世界一初恋

□こんなとき、あいつの反応。
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TAKE1

―織田―


「せ、せ、先輩!!えっと…そ、その…」
こいつは俺の恋人。
付き合い始めて1ヶ月はたつのに、いつもこんな調子だ。
「お前さ、」
「ひゃいっっ!!」
後ろを付いてきていたそいつは、俺が振り向くとビクッと肩を震わせる。
「ひゃいって何だよ…いや、まあいいんだけど。
つうかさ、俺と話すの、嫌?」
「え、そんなことないですっ!!嫌いなんじゃなくて、その…すみません…」
またそんな顔をする。
「…何で謝るの」
「いや、そのっ、め、迷惑…なのかなと、思って…」
そいつは顔を真っ赤にしてうつむいた。
ちっ。
我慢してたんだがなあ。
「今日、家、来る?」
「え…は…はい//」
「話の続きは家で、な?」
そいつの手を取って俺の家へ引っ張っていく。
恥ずかしがっていたそいつだったが、拒むことなく、俺の手を握り返してくれた。

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