世界一初恋

□とある猫の日に
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2月22日。
「木佐さん!」
朝起きたら抱きつかれた。
まったく…朝から心臓に悪い。
「な、なんだよ…」
「おはようございます!!良く眠れましたか?」
はあ、なんでこう優しいかなあ。
そしてそのキラキラオーラ、寝起きにはきついんだけど。
「お、おう」
「俺、朝飯つくってくるので、待ってて下さいね?木佐さんはゆっくりしてて下さい」



ということで、俺達は雪名ん家で朝飯を食べている。
昨日は、その…まあいろいろあって、雪名の家に泊まったのだ。
「どうですか?」
「ん、うまい」
最近、雪名は大学の女友達にいろいろ料理を教えてもらっているらしい。
(そのことで少し妬いているのは秘密だ。自分の性格上、どうしようもない)


「ごちそーさま。うまかったよ」
「本当っすか!?よかったー!!そう言ってもらえると嬉しいです!!」
またまたキラキラオーラ全開で微笑んでいる。
うわー、やめてくれ、まじで。
「あー、うん」
逃げるように皿を台所の流しに置きに行った。
(はあ、お前は俺をキュン死にさせるつもりか!?……って)
「うわーーーーーーああ!!」
(ないない何を考えてんだ俺!?何乙女モード全開になってんだよ!!)
「木佐さーん、どうかしましたかー?」
何ごとだ、と、まだ部屋にいる雪名が声を掛けてくる。
「な、なんでもねーよ!!//」
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