日常小説
□雑談
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どうも、英語だよ。今日はいい天気だし古典もどっか行っちゃったから庭でゆっくり休もうと思っているんだ。
もしかしたら誰かいるかもしれないし、俺古典とばっかりいるから他の教科とあんまりお話する機会がないんだよ。
お、ちょうど誰かベンチに座っているようだね。話しかけてみようか。
「こんにちわ」
「あ、こ、こんにちわ」
これはこれは、社会くんだね。彼とはあんまり話したことないな、彼は気づいていないかもしれないけど、彼と仲良くすると理科くんがあからさまに嫌そうな顔するし。
理科くんのことは苦手というより、得意ではない。よく言えば天才、悪く言えばただの変態。
「こんなところで何してるの?理科くんは?」
「今日はいないんだ。だからオレ一人で屋内にいるとなんか考え込んじゃって…だから外にいたらマシになるかと思ってね」
彼はすごいネガティブだ。俺は自分に悪いとこなんかあんまりないと思ってる。周りやここの作者は腹黒いだの性格に難ありだの言うけれど、みんなそんなものだろ?
「へぇ、そうなんだ。君もうちょっと自分に自信持ちなよ。体大きいのにいつも背中丸めちゃって、しゃきっとすればそれなりにかっこいいと思うよ、俺は」
「はは、そう言ってもらえると嬉しいな。オレ、英語さんがうらやましいよ、すごいいつも自信に満ちてて、余裕そうで、紳士で…」
うつむきながら話す社会くん。彼には俺はそういう風に見えていたのか?なんか意外だな、嫌われていると思っていた。
自分にないものを持っている人を妬むのではなくうらやましいって…
「俺は君のほうが羨ましいね。相手のいいところを素直に褒められる君がね。君のheart(ハート)は、本当にpure(ピュア)だ」