アネモネの咲く朝
□2話
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あれから優姫ちゃんと錐生くんに月の寮まで案内してもらい無事に到着することができた。
目の前にある重そうな扉が威圧感を醸し出していて、無意識にごくりと唾を飲み込んだ。
深呼吸して気持ちを落ち着けて…
よし!
『…お邪魔しまーす』
ギイイイイと音を立てて扉がゆっくりと開いた先には暗闇。
いや、暗闇というか薄暗いのかな…?
というか怖いよー!
お化け屋敷とか本当に無理なんだって!
若干(かなり)体を震わせながらも恐る恐る1歩足を踏み入れると明かりがパッと点いた。
『ぴゃっ!?』
「ああごめんね、大丈夫かい?」
私が奇声をあげた後に奥の方から声が聞こえた。
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