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□見えない気持ち
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結局何も言うことが出来ず、友達と家に帰った。

跡部が泣いていたであろうことは誰にも伝えなかったし、友達も深くは聞いて来なかった。

次の日学校で会った跡部は普段の態度はそんなに変わらず少しホッとした。

ただ、それからというもの何処に居ても何をしていてもやたら目に入るようになった。

数日後の昼休みのこと…

友達「名無しさんって最近跡部様のことよく目で追うようになったね。」

『え?そうかな?』

友達「何?無意識だったの?もしかして名無しさんも漸くテニス部に興味持ちはじめたとか?」

『ち、違うって!』

慌てる私をからかうように友達は、あやし〜い、と呟く。

ジロー「ほんと〜。あ〜やC〜。」

『ちょっ、何時からここに!?』

ふと振り返ると眠たそうに欠伸をしながらジロー君が言葉をかけて来た。

ジロー「さっきから居たよ〜。ここの寝心地最高だC〜。」

そう言って芝生に座ると、隣空いてるよ〜、と芝生を叩いた。
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