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□見えない気持ち
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私が彼を目で追いかけるようになったのは、関東大会の試合からだった。

青学に友達が居たのと宍戸くんの大ファンの友達に誘われたのもあってその日試合を見に行くことにした。

今まで話しか聞いたことがなかった跡部の試合を見られるので少し楽しみにしていたのだが…。

《手塚〜〜!!!》

『うそ…。』

目の前で行われている試合は想像していたものとは違っていた。

向日「さっすが跡部。狙ってたんだろ?アレを。」

向日くんの言葉がやけに耳に残り、その後の言葉は耳に入って来なかった。


試合終了、友達たちが止めるのも聞かず私は跡部に抗議しに行った。

作戦とはいえ、勝つためとはいえ対戦相手を傷つけたことが許せなかったから。

しばらく捜すと彼は水道から水を出し頭から水をかぶっていた。
微かに肩が震えている。

…もしかして。

『泣いてる…?』

跡部「…っ…。」

声には出さないけれど彼の背中からは後悔・悔しさが十分過ぎるほど感じられた。
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