ZEXAL×
□Star Gazer6
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遊馬の為にと小鳥たちは、
「ナンバーズグラブ」を結成した。
けれど遊馬は全く取り合わず、終いには「俺の事は放っておいてくれ」と言ったそうだ。
今の遊馬には小鳥たちのやり取りがお遊びの様に思えてしまっていた。
お遊びとは到底思えない、本気の文字どおりの危険なデュエル。
あの時カイトが何かに気を取られなかったら、自分はどうなっていたか・・・。
自分だけじゃない、小鳥もそして、アストラルも・・・。
圧倒的なデュエルタクティクス。
アストラルでさえも勝てなかった。
またカイトが襲って来るかもしれない。
その時自分はどうするか。
不安と焦燥に駆られたが直ぐに「あ〜っもぅッ!」と振り払った。
「こんなに悩む俺なんて俺じゃねぇ!困った時はかっとビングだ!」
父が教えてくれた、特別な合言葉、かっとビング。
これがあれば絶対なんとかなる。
前向きに・・・と遊馬がテンションを戻していたが、アストラルはあの時の恐怖心がまだ抜けていなかった。
一向に喋ってくれないアストラルにどうしたものかと遊馬が思案していると、不意に彼の事を思い出した。
―――ガッチャッ!楽しいデュエルだったぜ!
「・・・・・・! 十代さんだ!そうだ!十代さんもスッゲーデュエリストじゃん!」
全く自分では歯が立たかった十代に自分のデュエルを見てもらえれば、次にカイトが来るまでにレベルアップ出来るかもしれない。
「行くぞ、アストラル!家に帰ってさっそく特訓してもらうぞ!」
『、遊馬っ?』
遊馬は急いで家路へと駆けていった。
とっておきの情報を手に入れて驚かせてやろうと躍起になっている小鳥たちを残して・・・。
***