小ネタ
◆節分ネタ 任天堂系
さっかさっかとホウキを動かす2人の影。
高い身長の方はアイク。
低い身長の方はリュカ。
2人は真面目にホウキで辺りをはわいていた。
辺りに散らばる無数の粒を一ヶ所に集めては塵取りで拾い捨ての繰返し。
「なぁ、」
「はい?」
アイクが手を動かしながらリュカに言った。
さっきは口を動かしたら手が止まってしまい、リュカに怒られたので手は動かしながら、リュカに聞いた。
「ここ、マルスの部屋だよな」
「はい。この隣がアイクさんの部屋で、その反対の隣がぼく達の部屋ですね」
2人は今、マルスの部屋の前の粒を片付けていたのだ。
そして、アイクがまた一言。
「何でコイツの部屋のドアに無数の穴が開いてるんだ?」
扉に見える床に散らばっている粒の大きさと同じ穴が無数に開いていた。
リュカは遠くを見ながら、ザーッと粒を屑籠に捨てた。
「マルスさんがネスさんに要らんチョッカイだして、豆をぶつけられた時に、力が有り余ってそのままドアを貫通しただけですよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・そうか」
そう言えば昨日、リュカと恵方巻きという酢飯を海苔で巻いた物を食べていたら、隣の部屋から「PK豆鉄砲!!」と聞こえた気がするな、とアイクはぼんやり思い出していた。
因みに、この部屋の主は現在治療室で全治1ヶ月の傷を癒しているらしい。
流石(?)は幾多の戦場を潜り抜けた王子だ。
全治1ヶ月で済むなんて、常人じゃない。
とにもかくにも、傷からして誰かに発砲されたようだ。
一番にスネークが疑われたが、違ったそうだ。(そもそも、無数の粒=マシンガンは余程の物でなければドアなんて貫通しないそうだ)
そして、惨劇があった次の日。
アイクとリュカがマスターハンドに呼び出され、散らかった粒・・・豆を片付けさせられているという状況である。
「ん・・・?ネスはどこ行ったんだ?」
入院治療しているであろう人物と昨日一緒に居たと思われる人物が今朝から見かけないと。
「ネスさんは今日の朝からタツマイリにお出掛けして温泉巡りをしてますよ。
昨日パラライシス(俗に言う、金縛り)と念動波(俗に言う、サイコキネシス)使って疲れたって」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そうか」
アイクはこの蜂の巣になった無惨な姿にされたドアをどう修繕するか、頭を捻った。
END
2013/02/04(Mon) 23:08
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