頂き物

□お肌…
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「あ"ー、疲れたー」
「火神君、だらしないですよ。」
「うるせぇ。」

ある日の部活後、
ハードな練習に疲れた火神は、
コートの真ん中に大の字になって倒れた。

「そのまま寝たら風邪ひきますよ。」
「寝ねぇよ!ちょっと休んでるだけだ。」
「そうですか。」
「黒子、お前帰らねぇの?」
「帰ったら火神君がここで寝てしまいそうなので、見張ってます。」
「だから、寝ねぇよ!!」
「信用できません。」
「お前なー」
「…」
「黒子?」
急に黒子が黙った。ある一点を見つめて…

「黒子、どうした?」
「火神君の体って本当に鍛えられてますよね。腹筋割れてますし…」
「はぁ!?なんだ、急に…」
「いえ、Tシャツの間からお腹が見えてるので。」
「さっきからどっか見てるなと思ったら、俺の腹かよ!?」
「はい。本当に男らしい体ですよね。」
「そうかぁ?」
「はい。僕は好きです。」
「そ、そうか…///」
表情変えずさらりと言った黒子に『天然は恐ろしい』と火神は思った。
そして、黒子の白くて細い腕が目に入った。
「お前は相変わらず細いよなー。ちゃんと飯食ってるのか?」
そう言いながら、火神は黒子の腕を掴んだ。
「…っ!?食べてますよ…」
「そうかぁ?」
「はい。」
「本当に細いよなー。女みてぇ…おっ?」
「どうかしましたか?火神君。」
「お前って肌すべすべだな。」
「えっ?」
突然、黒子の腕を触っていた火神が言った。そして、するすると何度も触り始めた。

「本当すべすべ。しかも、お前低体温だから冷たくて気持ちいいし。」
「…っ、ちょっと、火神君。」
「なんだ?」
「…あんまり触らないで下さい。」
「なんで?いいじゃねぇか別に。」
「…恥ずかしいです…///」
「恥ずかしがることないだろ。」
火神は体を起こし、黒子を抱き締めると耳元で囁いた。

「普段はもっと恥ずかしいことしてるんだからよ。」
「っ!///か、火神君…」
火神は背中にまわした手をTシャツの中へ滑り込ませた。

「Σ!?ちょっ、か、火神!?」
「悪ぃ。お前の体触ってたら我慢出来なくなった。」
「あっ…か、がみ…く…ここ学校、ですよ。」
「家まで待てねぇ。」
火神が黒子の首筋に顔を埋め、首筋、鎖骨へとキスを降らせていく。
「あっ…はっ…か、がみ、く…」
黒子が流され、火神に押し倒されそうになった刹那、

ガラッ!!

「「Σ!?」」
勢いよく扉が開き、そこには眉間に深い皺を刻み、ワナワナと震えている主将が立っていた。

そして、大きく息を吸い込み…
「よそでやれー!!てめぇらぁぁ!!」

次の日、2人は主将にこっぴどく叱られました。
ーおしまいー

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