小説

□私じゃだめですか?
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私がコンサートで一番緊張すること。




それは……ソロ曲。





AKB48として真のソロ曲を初めて貰ったのは私。
当時は喉の手術をする前ですごく苦戦していた。


声がハスキーボイスでうまく操れなかった。
そんな自分も嫌で…。




そんな時いつも傍にいてくれていたのが有華だった。




一人でステージに立つのが怖くて
何度も心が折れそうになった。


それでも一人でステージに立てたのは
有華が隣にいてくれたから。





「優子なら大丈夫。失敗したってええやん。そうやって成長してくんやから。ファンの人だって応援してくれてる。せやから安心して歌ってきな」





そう言って肩を”ポンッ”って叩いてくれて。
当時まだ関西弁が全然抜けてなくて
バリバリ関西人丸出しだった有華。






そんな有華がいてくれたから私は今もこうして歌えています。










梅雨のこの時期にこの曲はピッタリ。





超がつくほど久々の有華とのカラオケで
有華が一番に入れた曲が…












「なきながら微笑んで」だった。
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