小説
□私じゃだめですか?
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「有華っ…」
「久々やしな。プレゼント」
有華の歌声は綺麗で
私は思わず涙を流していた。
「泣きなが〜ら微笑んで〜あなたを〜見送りましょ〜」
有華…うますぎ。
私が歌えなくなんじゃん。
「うますぎだよ…」
「そんなことないで。優子だってめっちゃうまいし」
「やめてよ…」
有華は生まれ持った才能じゃん。
私別に上手くないし。
「ごめん…。そんな顔してほしかったわけじゃなくて…。ごめんな。悲しい顔せんといて」
「うん…。ごめんね」
「あ〜もう。アカンねんって。そんな顔されたら…抑えられへんやろ。もう知らんからな」
私はそのまま押し倒された。