小説
□これからもよろしく
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「宮澤佐江シャンハイ48に移籍」
このときから何かが終わった。
このときから何かが始まった。
佐江じゃ到底理解できない何かが終わり、始まろうとしていた。
「うそっ…」
「えっ…?」
「なんで…」
みんなの声がこだましてる。
誰だってそうだ。
行かないでって思ってもらえただけで
涙が出てきそうになる。
泣かないって決めたんだから泣かないよ。
だって佐江が決めたことだもん。
後悔してないもん。
何にも怖くないもん。
絶対成功するもん。
だから…会えなくても…平気だもん…。
寂しくなんか…ないんだから…
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