小説
□これからもよろしく
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これが芸能界。
でも、それでも佐江が選んだ道。
絶対に後悔だけはしたくない。
「ゲンキング」
そう呼ばれることは佐江にとってのやる気。
そう呼ばれてる限り諦めたりしない。
「佐江…っ…なんで…」
いつだってそうだ。
心配してくれるメンバーがいるから
それだけで、十分なんだ。
「智…ありがと。そう思ってもらえてるだけで佐江は嬉しいよ」
苦しくてもやっていける。
佐江は一人じゃないから。
「なんでっ…なんで言ってくんなかったんだよっ!!!」
これだから今の佐江があるんだって。
全部みんなが作ってくれた宮澤佐江だよ。
「才加、ごめん。でもね、後悔しないこと教えてくれたのは才加だから」
別に関係が終わったりするわけじゃない。
ちゃんと親友でいてあげるって。
「本当に…行くの?」
そんな顔しないでよ。
ちゃんと佐江が自分で決めたんだから。
「うん。佐江が決めたから。死ぬ気で頑張ってくるよ」
大丈夫だよ。
お誕生日、ちゃんとお祝いしてあげるから。
いつでも心はみんなの傍にいるから。
だから少しだけ佐江のわがまま許してください。
帰ってきたときにちゃんと大成功って言えるように。
誰も知らない人がいないくらいになるから。
少しAKB48じゃなくなっちゃうけど
その間も大好きでいてね。
佐江はみんなが大好きだよ。
END