小説
□なんかちょっと
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なんかちょっと、むかつくっていうか。
「みるきー、明日東京やんな?」
「んー。そー。彩もやろ?」
「おう。待ち合わせ、あそこやったよね」
わかってる。
さやねえとみるきーは東京に行くことが多い。
もちろんそれはAKB48の選抜としてとか、NMBの代表として、とか。
2人はなにかと一緒だ。
別にそれはええねん。NMBを有名にさせるにはそうせなあかんわけやし。
けど…楽屋でそんなん話さなくてもええやん。
見せつけか?堂々と浮気?
飽きた?みるきーがええの?
最近そんなんばっかり考えてる。
「せやったら、みるきーにすればええやんか…」
独り言を、つぶやいた。
「誰が、みるきーにすればええって?」
突然後ろから声が聞こえて、しかも大好きな声で。
びっくりして振り向けなかった。
「なー、誰がみるきーにすればええって?」
「さや、ねえ…」
「嫉妬したん?話してたから?山田に構わなかったから?」
「ちがっ…んっ!」
話し終わる前にキスをされて。
楽屋なのにすんごい深いやつ。
あかん、なにも考えられん…
「んっ」
「んんっ…さ、やか…っ//はっ、なにして、ん//」
「ここで見せつけたってもええねんで?」
考える前にソファーに倒されて。
目の前にさやねえの顔。
楽屋だとかそんなん、考えられんくなった。
「ほんまは、みるきーが好きなんちゃうの…っ//」
「んなわけあるか。うちには山田だけやし」
そのまま服にさやねえの手が入ってきた。
優しく触られて、気持ちいい。
「あっ、ん、さやね…//」
すぐに手が下に伸びてきて。
あかんっ。そう思った時にはもう遅かった。
「みんなに聞いてもらおうや。菜々の声。うちのやって見せつけよ」
「んゃ…あ…やぁ…っ//さやねえっ…//」
下は脱がされずにずらすだけ。
もちろん我慢なんか、できなかった。
「イってええよ」
「んあ、あぁ…っ///」
「お前ら、」
げ。やっばい。岸野が怒ってる。
山田可愛いんやもん、しゃあないやん。
「ええかげんにせえよ!!」
「ごめん、岸野!ごめんって」
山田には、終わってすぐ、トイレに行かせた。
ついていきたかったけど、岸野がこれやもんなあ。
「ここ、楽屋やぞ!?かりにもキャプテンと副キャプテンが…。ほんま、ふざけんなよ?」
「謝ってるやんか。ラブラブすぎてごめんって」
「さーやーかーー!!!!!」
みるきーに嫉妬なんて。ほんま可愛いやつ。
今日は可愛い山田が見れたから、上機嫌やな。
END
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