小説

□このまま眠れたらいいのに
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本当は怖い。


昔の私はびびりでヘタレ。
今は頼れるお姉さん。


こんなの違うよほんとは


今だってびびりだし、後輩が増えたからしっかりしなきゃっていうのもあるけど
全然今もヘタレで実は何にも変わっちゃいない。




人気のなり方って人それぞれ違うと思うんだけど
指原の場合はまあキャラで売れたというか

でもそれでもあっさんとか麻里子様と並ぶようなそんなのまだまだで

とくに優子ちゃんとは並ぶ価値すらなかったはずなのに。




いつの間にか1位になれるくらいになってて
さらに優子ちゃんより前にいて。

出会ったころは優子さんって呼んでたのが
優子ちゃんが優しいから
さん付けはやめてって。


Not yetが一番の転機で世間から見ると
太田プロメンバーなんだけど
私たちからしたらもともと仲がいい地方組に
先輩で手の届かないようなところにいる優子ちゃんが
ぽんっと放り込まれた感じ。



それでも仲良くなれたのは優子ちゃんの性格であり、優子ちゃんらしさなんだろう




そして今、指原は優子ちゃんと恋人同士だ。


本物の恋って何だろうって思って最初は断ろうかと思ったけど
優子ちゃんに告られるってすごいし
本当の恋を教えてくれるって優子ちゃんが言ってくれたから承諾した。



いろいろあってここまできたけど
まだ私だって怖いんだよ。




優子ちゃんと仲良くすることで批判されたり
天狗になってるとかいわれたり
指原だってわかってやってるのに口悪いとか
アイドルなのにとかこれが指原のキャラなのに。


そんな私を何も言わずに抱きしめてくれるのはいっつもいっつもやっぱり優子ちゃんだった。



その優子ちゃんが側にいてくれなかったら
私はどうすればいいの?

今はそれが不安で怖くて。




「指原、どした?」




それが優子ちゃんにも伝わっちゃって。


心も体もボロボロで…




「んぁっ…さしっ、はらぁ///」




気づいたら優子ちゃんを抱いてた。







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