リクエスト
□正々堂々
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「あーつこ」
私の恋人であるサド。
無口で無愛想な私を変えてくれたサド。
私はそんなサドが素直に好き。
「ん?なに、サド」
サドがこんなに甘えん坊だなんて知らなかった。
だからこんな姿を見れる私は幸せなんだと思う。
「優子さん家行くけど、敦子も行くよね?」
「優子さん、今家なの?」
優子さんは病気の関係で
ずっと入退院を繰り返している。
今は良くなってまた退院したのかな。
「この前また退院したって。来いって言われたから…な?」
「うん、行く」
これから起こることなんてまだ予想できなかった。
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