リクエスト

□愛してるから
1ページ/2ページ




「…っ…ぁ……」



気持ち良さそうに啼いている。


私の手で。


好きだからもっと触れたいし
好きだからもっと愛したい。



「佐江、気持ちいい?」



私のために啼いて
私のために乱れてくれる。



「ぅん…っ…才加…きもちっ……よ…っ」



弱々しく微笑んだ愛しい相方。

こういうとき
本当に愛し合ってるんだなって
実感できる。



「もう、イく?」



好きだから
苛めたりはしないし
焦らしたりもしない。


たまに嫉妬したりして
Sっ気が出て
苛めることもあるけど
今はそんなことしない。


辛そうだったら
ちゃんと解放してあげたい。
いつまでも自分勝手に拘束したりはしない。



「…ゃ…っ……ダメ…まだっ……イかない…っ」



どうしてこんなにも
可愛いのだろう。


どうしてこんなにも
私を夢中にさせるんだろう。



「辛いでしょ?」



瞳が潤んでて。

その瞳がこっちを見つめてる。


吸い込まれそうで反射的に
目を逸らしてしまった。



「佐江はまだ…っ…さぁちゃんと……一緒がっ…いいの…っ」



才加と繋がっていたい。


佐江の気持ちは
才加の気持ちとまったく
同じだと思ったら
嬉しくて辛そうだけど
まだイかせたくないと思った。



「才加もまだ、佐江と繋がってたい。離したくないよ…」



思わず出た最後の言葉は
本音だったりする。



「んっ…分かるよ…才加の指っ…繋がってる……佐江とっ…才加は……っ…」



途切れ途切れに
一生懸命話す佐江。


一生このままでいたい。

思わずそう思った。



「繋がってるね。これからもずっと、離れてても繋がってるから」



佐江が決めた道。
相方として、恋人として
応援するのは当たり前。


だけどだからこそ
繋がってたいんだ。



「あぁっ…さぁちゃ…ん……ンっ…あっ…そこ、だめぇ……っ」



佐江の弱いところを突けば
一際高い甘い声。



「イきそう?」


「んっ…でも…っ…まだぁ…あっ…や、だぁっ…っ」



辛いはずなのに。


どうして繋ぎ止める?

いつもなら
素直にイくのに。



「どうした?才加はずっといるよ?」


「でもっ…だめっ……っ…イ、かな…いっ…っ」



“イかない”

って…。


きゅうってなって
締め付けてくる佐江。


身体は求めてるよ?
最高の快感を。



「辛いよ?」


「それでもっ…いい」



こんな状況そうそうないな…。


これはこれで
佐江のことを考えるか。



「じゃあちょっとこのままね」


「…うん」



やっぱやなんじゃないの?


イきたいはずだよ。



「イくの?イかないの?」


「…イったらっ…終わっちゃう?イったらっ…もう会えないの…?」



…そんなことを心配していたのか。


やっぱ可愛いな。



「んなわけないじゃん。佐江がいいって言うまでヤってあげるから。ちゃんと会うから」


「じゃあ…やめないでね…?今日はっ…ずっと…このままがいいから…っ」



うちの姫はどうしてこんなに可愛いのだろう。


裸の女神は
今にも溶けてなくなりそうなくらい
甘ったるくエロい。



「やめないって」


「…じゃあっ…イ、きた…い…っ」



ホッとしたのか
佐江の表情は一気に
辛そうな早くイきたそうな
表情に変わった。



「ん。イかしたげる」



佐江が幸せなら
才加だって幸せなんだよ。

だから、佐江には幸せになってほしい。


ううん。才加が幸せにしてあげるから。



「んぁっ…あぁっ…あっ…んっ…あっぁ…っ…あぁぁぁぁっ…っ」



指を奥の奥で曲げれば
佐江は大きく仰け反ってイった。



「佐江」


「…才加、気持ち…良かった//」



その微笑みに安心して
指を抜こうとしたら



「やっ//まだ、って…言った…//」


「明日、早いよ?」



それなのに佐江は
ふるふると首を振り、いいのって。


まぁたまには
佐江のわがままに付き合ってもいいか。


それで佐江が幸せなら。

才加も幸せだし。



「愛してるよ、佐江」



お姫様がすぐに寝てしまったのは、ここだけの話。





.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ