リクエスト

□あなたの好きな私でいたい
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私は佐江ちゃんのお芝居がすごく好き。

純粋に上手だって思うし何より役へののめり込み方がすごい。


歌劇団で初めてミュージカルに挑戦して
そのときも佐江ちゃんは男役だった。

初めてのミュージカルだったのに
佐江ちゃんは初めてと思わせないくらいだったのを覚えている


歌も上手だし男役にも関わらず
監督さんに褒められるほどハマっていた。
それはきっと今回のAKB49も同じだと思う。



佐江ちゃんの演技力はそこらへんの
売れない女優さんなんかよりもあると思う

座長って私にはよくわからないけど
とってもすごいことだよね


本番前に電話をしたら珍しく佐江ちゃんは
ガチで緊張していた。
でも自分は大きな舞台を一度経験してるから
後輩に緊張してる姿は見せたくないとも言っていた


なんだかすごく大人な女性になってる気がして
置いていかれてる気がして
でも舞台を見たら佐江ちゃんがいて
決して歌がみんなうまいとは言えないけど
なぜだか涙を流させられる舞台だった。


それはきっと佐江ちゃんが座長として
みんなのことを引っ張っていっていたからであり
みんなの絆がそうさせたんだと思うと
このミュージカルのことは一生忘れられないと思った。

私もこれからドラマがあるけど
佐江ちゃんに演技は勝てないと思う。




「佐江ちゃん」



「きゃしー!観に来てくれてありがと!」



「すごかったよ。泣いた」



「ほんと?よかった。嬉しいなー」




この日は他にもメンバーが来ていて
佐江ちゃんは大人気だった。


髪の毛を短くしたからほんとに男の子みたいで
みんなしてかっこいいやらイケメンやら
……私の佐江ちゃんなのにな。




「あ、きゃしー今日時間ある?」



「え?うん、あるよ」




ご飯食べいこ!って無邪気な笑顔で言うから
そのあとすぐに他のメンバーのところに行くから
だから佐江ちゃん。

私は今日狼さんになります。





付き合いは長いけど
その中で私が狼さんになる場面は
極めて少ないと思う。


だいたい佐江ちゃんがその気になったり
記念日だったり…普段からそんなに私達はする方ではない。


だけど…改めて佐江ちゃんをすごいと思ったから
好きだって思ったから
私は今日、佐江ちゃんを愛したいと思った。




「お疲れ様」



「ありがとー」




ここのところ本当にすれ違っていたから
気持ちを確認する時間が欲しかった。

私はすぐに不安になるし心配になる。


だって佐江ちゃんは人気者だから


すぐに誰かに取られちゃいそうで、怖かった。




「ほんとにすごかったね?」



「でしょ〜?でもゆきりん見てるからガチで緊張したよ」



「全然そんな風に見えなかったよ」



「ならよかった」




プロ。

佐江ちゃんはプロだ


私、そんな佐江ちゃんの彼女なんだよね?





「じゃあ今日はありがとうね」




佐江ちゃんは私を家まで送ってくれた。

でも今日はこのまま帰すわけにはいかない。




「佐江ちゃん、上がらない?」



「え…?」




明日もミュージカルだよね。

でもごめん、私抑えられない




「ちょ…きゃしーさん?」



「きゃしーじゃない」



「ゆきりん?由紀?」




さらっと名前で呼ぶの、ずるいと思う

誰だってこれやられたら落ちるよ




「佐江ちゃん…」



「ん?どしたの?」




やっぱり不安が抜けない。

私のものだよね?佐江ちゃん?




「どした?ゆきりん?不安にさせちゃった?」



「ん…」



「そっか。でも佐江はゆきりんだけを愛してるよ」



「うん…よかった。佐江ちゃん?」



「ん?」



「私…狼さんになってもいい?」




「うぁ…っ…ゆきり、んっ」



まだ片手で数えられるほどしか
愛したことがない佐江ちゃんの躰。


改めてミュージカルのために頑張ったんだなあって思う。




「佐江ちゃん、きれい…」



「ゆっき、り…あぅ…//」




佐江ちゃんは鎖骨が弱い。

これは私だけが知ってる(と思う)。



鎖骨にちゅっと吸い付けば私のものっていう証拠




「明日も49なのにごめんね。許して?佐江ちゃん」



「いいけど…珍しいね//」



「何か、取られたくないって思った、から」



「佐江が?誰かに?取られるわけないじゃーん」



「だ、だって…!告白されたり、しなかったの?この期間で」




私は知っていた。

佐江ちゃんがヒロイン役のこじまこから本気で告白されたってこと


観に来たさっしーにも告白されたらしい。(多分冗談だけど)



こじまこがこの期間中に佐江ちゃんを確実に好きになっていることは
はたから見ても一目瞭然だった。




「告白は…されたよ。でも、冗談ですって言われた。知ってたんだね、ゆきりん。言わなくてごめんね」



「冗談なんかじゃないよ。こじまこは、本気で佐江ちゃんを好きになってたと思うよ」




でも私が恋人って知ってたからかな?

冗談です、なんて。


絶対本気だったのに、あの目は
まあ、取られたくないからいいんだけど。




「こじまことは何もないよ。これは本当。信じてくれる?」



「…信じる。信じるから、佐江ちゃんを食べたい」



「なっ…ゆきりん大胆だなあ」




私いつからこんな大胆な女になったんだろう。


でもすごく今
安心したいからとかじゃなくて
単純に佐江ちゃんが可愛いと思ったから。
だから食べたいって思った




「佐江ちゃんどきどきしてる…」



「あっ…し、てるよ…//され慣れて、ないし///」




佐江ちゃんはほんとにされ慣れてなくて
かわいい声をたくさん出してる


これがイケメン?全然違う。
今は可愛い可愛い女の子だよ。




「かわいい…佐江ちゃん」



「可愛いダメってば…っ」



「だって可愛いんだもん」



「やだっ…///」




佐江ちゃんは可愛いよりかっこいいって
言われたいみたいだけど
今の佐江ちゃんはとっても可愛いよ。




「濡れてる…」


「い、うなぁ…//ばか…//」


「ばかじゃないもん」


「うぁ…、急に入れんなよぉ///あっ…//」




動かすと、佐江ちゃんは甘い声を出して
私の服をぎゅって掴んだ。

行動が可愛すぎて私はおもわずまた
可愛い、と呟いた




「だからぁ//可愛いは、ダメ///」


「だって今超可愛いよ?佐江ちゃん」


「だからダメだってぇ//」




私が攻めるだけでも珍しいから
こんな可愛い佐江ちゃんを見れるのは貴重なこと。

しかも久々のいちゃいちゃだし


今日はとことんあまーい雰囲気でしよう




「ひくひくしてるよ…いきたいの?」


「んっ…まだ、//」


「躰は正直なのに?」


「んあっ//ゆき、ふぁぁ//」




いっきに攻め立てれば
大きな声で喘ぐ佐江ちゃん。

ほーんと、女子だなあ
私の前だけ。




「いきそ?」


「い、く//」


「いいよ?」


「あっ、いくっ//ゆきり、いっちゃうっ///」



「あっ、ああぁ///」




佐江ちゃんはおもいっきり体をのけぞらせて
いった。


可愛すぎたなあ




「大丈夫?」


「ん…。へーき」


「やりすぎた、かな」


「全然。嬉しかったよ、由紀」


「…っ//ずるい…」


「かっこいいって、思った?」


「……思ったよ//」


「ふふふー、よかった!」




佐江ちゃんはかっこよければ
可愛いから
だから狙われちゃうんだよ?

それを、わかってくれたかな?




「佐江は、ゆきりんのだからね」


「佐江ちゃん…」




佐江ちゃんは誰にも渡しません。



END


まあちゃんさんリクエスト

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