リクエスト

□末っ子の特権
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私たちの関係は
甘えたり甘えられたりするようなものではない。

何も言わずとも心が通じ合っている
そんな関係。


でも極たまに本来の姿が出ることがある。


「山田〜」


さやかは末っ子であり、私は長女だ。

本能的に末っ子部分、長女部分が出る時がある。


「ん?どしたん?」

「おなかすいた〜」


今日もハードなスケジュールだった。

疲れからかもしれない。
今日のさやかは相当な末っ子だ。


「はいはい。待っててね」


東京にいるときはいつもホテル泊まり。

ご飯は大抵、食べに行くか差し入れのお弁当が多い。


今日は疲れているからお弁当だ。


「な〜」

「わっ、」

「ねむい…」

「ちょ、さやかっ、」


私だって疲れている。

つまりは理性を保つ力も残っていない。


「もーごはんいらん」

「あかんやろ?食べよ?お風呂も入んなきゃ、って…ちょ、」

「ん〜…」

「さーやーかーちゃーん」

「ねむいー」

「食べたらすぐ寝よ?」

「ん…」


なんとかご飯を食べて
半ば無理やりお風呂に入らせた。

お風呂で寝やんとええけど…


「やまだ〜」


酔ってるみたいにふらふらしながら
さやかが脱衣所から戻ってきた。

可愛すぎる


「ほら、さやか。風邪引くから」


髪の毛を拭いてあげれば
今にも寝そうなさやか。


「もーねるー…」

「ちょ、さやかってば」


ぎゅってしてくるから

上目遣いで見てくるから

やから


さやかのせいやで?


「んっ…!」

「かわいい…」

「やまだぁ」


眠いからか
ほんとにさやかはふにゃふにゃしていて
可愛くてしょうがない。

普段はもちろんさやかが上


でもたまには私だって愛したい


「寝やんといて?」

「ねむい…」

「もっとちゅーしたる」


さやかが寝えひんように
必死にキスをした。

舌を絡めて長めにすれば苦しそうに私の胸元を叩いてきた。


「はっ、くるしっ…、」

「ごめん。苦しかった?」

「苦しいわ、あほ…」

「なー、起きた?」

「…覚めた」

「していー?」

「そういうん聞くと襲うで?」

「やぁや。今日は私がする」

「やったら、して?」


っ!
あかん!今のはあかん!
普段のさやかからは想像できひんし
何より下から見つめられるのってこんなにもドキドキするんや…。

いつもさやかはこういう気持ちでいてくれてるのかなって思ったら
自然と頬が緩んだ。


「何笑ってんの?」

「さやかが可愛すぎて」

「嘘や、絶対変なこと考えてた。エロいことやろ?」

「ちゃうわ!考えてへんわ!」

「じゃあなんやねん」

「下から見つめられんのドキドキする…」

「…それ、あたしも」

「ん?」

「あたしもいつもそうやで。ドキドキする。菜々に」


こういうときだけ名前で呼んでくるから
私はまたドキドキした。

こんなにさやかのこと好きなんだって
すごく実感した。


「さやか、好き」

「ん。あたしも」

「ねえ、」

「ん?」

「…疲れてる?」

「なんで?」

「ねむそう…」

「うん。ねむい」

「やっぱ今度がいい?」

「ここまでやっといてお預けなん?」

「やって、明日も早いやろ?」

「ここまでしといてよく言うなあ」


さやかの顔が眠そうすぎて
申し訳なくなってきた。

明日は私は早くないけどさやかは早いやろうし


でもさやかは、
「して?ってゆうたやん」
って言ってくる。


「ほんまにええの?」

「なんでそんなこと聞くん?」

「や、眠いかなあって」

「あーほ。あたしやって山田が眠そうにしてても抑えられんくなることあるやん。やから、遠慮とかいらん。それとも、あたしにすんの、いや?」

「ちゃう!それはない!さやかに触れたいって思ってる。けど、さやかは誰よりも疲れてるし、」

「なあ」

「え?」

「あたし、そんな疲れた顔してる?」


疲れるのは誰だって同じ。

でもさやかはグループのキャプテンでエース。
センターやっててキャプテンもやるなんて
絶対大変やし、人の2倍は重い仕事。

それをさやかは4年やってきてる。
弱音とか本音もたまに聞くけど
やっぱ我慢してる部分もあると思うから
無理だけはさせたくない。


「さやかが倒れたりするのだけはいやだ」

「あたしは今、山田に触れられて嬉しいって思った。それは理由にならん?」

「…なる」

「してくれる?」

「止まらんくてもええの?」

「相手が山田やったら何でもいい」


急に可愛いことを言い出すから
私はおそらく止まらない。

さやかに無理をさせるかもしれない。


でも私も無理やって言っても
さやかにされることはあるから

もーなんでもいーや。


「さやか好き」

「あたしも」

「明日頑張って起きてな?」

「菜々起こして」

「…//しゃーないから起こしたる」

「じゃーいっぱいして?」

「私が起きられへん」

「頑張って起きてな?」

「さやかのために頑張る」

「ははっ、菜々可愛い」

「やーめーてー」

「はいはい」


さやかに触れることは滅多にない。
だからこそ触れるその瞬間は本当に幸せ。

今日のさやかは甘えん坊で末っ子やから
思う存分さやかを堪能しようと思う。


「んっ」

「はぁ、っなな、あっ…ふ、」


キスをしながら上を脱がしていく。
ゆっくりと円を描くように、
きれいな膨らみに触れていく。


「感度ええな」

「う、んぁ…//なな、に、触られると…、どきっ、どきすんねん//」

「ふふっ、それはよかった」


今日はやけに素直。

末っ子本領発揮やな


「ななっ、あかん、やっ…//」

「や、ちゃうやろ?さやか?」

「ほんまっ、あかんからぁっ…」


触られ慣れてないからか
同時に触ったり右を舐めて左を摘んだりすると
さやかは耐えられないと言うように
身を捩って私から逃げようとする。

だから私はその腰を捕まえて
逃げられないように
さやかの両手を上で押さえる。


「逃げないで、さやか」

「ああっ、は、ふぅ…逃げて、へん///あっ…!」


逃げてへんとか嘘つくから
私のS心がくすぐられて鎖骨らへんに痕をつけた。


「私のやで、さやかは」

「んっ、あたしはっ…ななの、やから。あたしも、つけたい//」


可愛すぎや。

言うことも上目遣いも
いつも私がやってるやつや。

この二つだけでこんなにも可愛いって思えるんや。
さやかもいつも思ってくれてるかな。


「ん。つけて?」

「んっ…」

「ふふっ、これで私もさやかのやな?」

「ななは、あたしのや…っ」


余裕がなさそうなさやか。

いつもと逆になったかんじがして優越感。


「そろそろ下もせなあかんなぁ」

「そう思うんやったら、はよしてっ//」

「あははっ、せやなぁ」


さやかに余裕がないのをいいことに
私は少し余裕を出す。

そしたらさやかはちょっと拗ねたように
はよしろ、あほとか言うから
いきなり指を突っ込んでやった。


「ちょっ…!いたいわっ、あほ///」

「さやかがうるさいからですー」

「だからって…!」


ほんとに痛かったのか少し涙目のさやか。


「さやか?痛かった?」

「うん、」

「ごめんな?」

「優しく、してや…//」


返事の代わりに頭を撫でて
今度は優しくゆっくりと指を出し入れする。


「きもちい?」

「んっ…きもちっ、はあ…//あかん、っ」

「逃げんといて〜」


また逃げようとしたから
今度は脚を固定。

広げようとすると力入れるから
周りにキスして力を抜いて。


「ななぁっ…///やっ、あ、//」

「だーめ。逃げたらあかん。感じて?」

「あっ、かんじるっ、から…!//」


やから、もういかしてっ///
なんて可愛くお願いされたら断れない。

ほんとは焦らそっかなーって思ってたから。


「しゃーないなー」

「あああっ、//いっ、ななっ、いくっ…っ」

「ええよ?」

「あああっ、ーーーっ!」


指の出し入れを早くすると
さやかはすぐに限界が来て体を大きく仰け反らせて盛大にいった。


「疲れた?」


まだ少し息が荒いさやかに問う。


「ん、つかれたわ」

「さやかが下なの久しぶりやったもんな」

「やんな。けど、気持ちよかった…」

「っ///釣り師なやー」

「山田ほどちゃうけどな」

「もう山田呼びに戻ってるー」


してるときは菜々って呼んでくれるのに
おわるとすぐに山田呼びに戻ってしまう。

ほんまはずっと菜々って呼んでて欲しいのに。


「菜々、って呼んだ方がいい?」

「…そう呼ばれたい」

「やったら二人きりの時はずっと菜々って呼ぶ」

「ほんまに?」

「うん。菜々が呼んで欲しいなら呼ぶ」

「呼んで欲しい」

「うん。呼ぶな?」

「ありがと」


今日のさやかやったら
なんでもうんって頷いてくれる気がする。

何聞いても素直に答えてくれる気がする。


「なあ、さやか」

「ん?」

「私のこと、好き?」

「どしたん?」

「なあ、好き?」

「…世界で一番愛してる」

「ふふっ、私もやあ〜」


ぎゅってすれば
さやかもぎゅってしてくれる。

こんな甘い雰囲気、なかなかないから
今日はとことん甘い雰囲気に酔いしれようと思う。

末っ子さやかちゃん限定やしな。


「菜々」

「なに?」

「好きや」

「うん」

「明日、ちゃんと起こしてな?」

「あ、」

「ふふ、起こしてな?」

「もう起きられへん〜」

「菜々よろしくー」

「さやかー!」

甘い雰囲気に酔いしれようと思う
と思ったそばからこれや。

さやかは起こしてと言い残して
さっさと寝てしまった。

私、起きられへんわ!


END


彩推しさんリクエスト

全然菜々ちゃんSじゃないしさやねえMじゃない…。
気に入らなかったらごめんなさい。

書いていくと途中で自分の思うがままに書いてしまいます。言い訳です
書くの楽しかったです。



そろそろさやなな以外も書きます

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