影と光
□少しも押さえられない
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「そんな釣れないこと言わないでさぁ〜」
そう言うと顎を掴まれ、
無理矢理キスをされそうになる。
(…っ、嫌だ!黄瀬くんっ。助けて下さい!!)
「何してるんスか?」
「!?…黄瀬くんっ!」
もう駄目だと目を閉じた瞬間、願いが通じたのかそこにはボクの大好きな彼がいた。
「はぁ?なんだよ?邪魔すんなよ」
「だから〜…何してるんスかって聞いてんだよ」
そう言うと黄瀬くんは
ボクを相手から引き離し、抱き締めてくれる。
「黒子っちに手ぇ出そうとはイイ度胸してるっスね?」
「き、黄瀬くんもういいです!…相手も反省してるみたいですから」
「黒子っち…。テメェ、二度と近づくんじゃねぇっスよ」
黄瀬くんのお陰で
相手は尻尾を巻いて逃げ出した。
「黒子っち、大丈夫っスか?
…オレがこんな場所を待ち合わせ場所にしなければ…黒子っちに怖い思いをさせなくてすんだのにっ」
「そんなことないです!!
助けてくれて、ありがとう…ござい、ました。…あ、あれ?」
泣くつもりなんてなかったのに、
黄瀬くんを心配させたくないのに…っ、
「…黒子っち、怖かったっスよね?これからは、オレがちゃんと守るから!二度とこんな怖い目には会わせないっスからっ!!」
「…はいっ。黄瀬くん、ありがとうございます」
暖かくて大きなキミの腕に包まれると実感する。
ーボクはキミがいないと安心して生活することも出来ないー
キミが好きだと言うことを少しも押さえられないなとボクは思う…。
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黄瀬くんを無駄にカッコ良くしてみました(笑)
黒子っちの可愛さは反則です!
最後まで読んで下さってありがとうございます!