影と光
□貴方に贈るExpressif
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「そこでだ、プレゼントを用意しようとしたのだか…オマエの欲しがっているものがさっぱりわからん」
「ははっ!真ちゃんらしーな」
本人にはっきり伝えてくるところも本当に緑間らしい
「人事を尽くした結果もダメだったんた?」
「……悔しいがその通りなのだよ。しかし、前にオレの演奏を聴きたいと言っていたな?」
「あー…確かに言ったな!」
真ちゃんのピアノ演奏を聴かせてと一度だけお願いしたことがある
だが、その時は断られていた
「まさか真ちゃん、オレのために弾いてくれんの…?」
「オレの演奏で良いのならばな…」
珍しく乗り気になっている内に誕生日プレゼントとして演奏を聴かせてもらえることになった
〜♪
「スゲぇ…真ちゃんカッコいい!それに、イイ曲だな、オレ普段クラシックなんて聴かねーけど」
「これは『ベルガマスク組曲の第3曲「月の光」』と言う曲なのだよ。高尾に似合うと想ってな…」
真ちゃんがオレだけのために、わざわざオレに似合う様な曲の演奏をプレゼントしてくれたと考えると自然と胸が熱くなる
「高尾。オマエに出逢えてよかった、誕生日おめでとうなのだよ」
とどめをさす様な甘い声と笑顔で祝われ、
今オレはとても幸せな気分だ
「サンキュー真ちゃん、オレも緑間に…真ちゃんに出逢えてよかったぜ」
Happy Birthday
KAZUNARI TAKAO♪
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Expressif【エクスプレシフ】〔仏〕
意味 表情豊かに。
ドビュッシー作曲ベルガマスク組曲、第3曲 「月の光」 クロード・ドビュッシーのピアノ独奏曲を引用。
高尾くんBirthday企画で急いで仕上げました話です(-_-;)
作中に引用させて頂いたピアノ曲は、個人的に私の好きな楽曲です。
高尾くん、改めてお誕生おめでとう♪