A.I.の少女兵器

□01話
1ページ/2ページ




俺の名前は沢田綱吉。
勉強、運動オール最悪でいつも逃げてばっかりのダメダメ人生を現在進行形で歩んでいる。

だけど俺―――恋をしています。




「おはようーツナ!」

「お、おはよ…!」


好きな人の名前は南條鈴音。
元気で明るく、クラスのムードメーカー。そしてなんと隣の席。

席替えのの時は涙が出るほど嬉しかった!
(男子たちがすごい目で睨んできたけど・・・)






「あ〜〜〜〜」


時間は変わり2時間目。

俺と鈴音ちゃんは数学の問題を見て悩んでいた。ノートは真っ白。


「ペンが進んでないぞツナ〜〜〜」

「鈴音ちゃんだって…」

「これは余白の美だよ!」

「絶対解けないだけだ!」


思わず突っ込みを入れると先生からの喝が飛んで来た。
再び下を向いて問題に集中する。解けないけど。


「あ、もしかして解けた!」

「ホント!?どうやったの?」

「ここを代入して…」


俺は鈴音ちゃんに教わりながらやってみる。
すると驚いたことにすんなりと解くことが出来た。



「スゴイ!解けたよ鈴音ちゃん!」

「あたし割と飲み込みはいいんだよ。ただ記憶力が悪いからすぐに忘れちゃってさ。
この問題も明日になったら忘れてるだろうし」

「意味ない!」

「だよね。アハハ!」


俺たちはいつものように笑って、いつものように生活した。
本当に一般人のように、だけど、少しずつその生活から離れていくことになる。

俺も、そして鈴音ちゃんも……




⇒あとがき
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ