A.I.の少女兵器
□04話
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鈴音ちゃんがイタリアに行ってから2週間。
いつもなら楽しげに笑ってる横顔があるのに今はない。
心なしか教室もいつもより盛り上がりにかけている気がする。
「男ばっかしで詰まんねェ集まりだな」
「なっ!勝手に学校にくんなよリボーン!」
いつものように俺、山本、獄寺君の3人でお弁当を食べていた。
リボーンは当たり前のように山本の肩に乗る。
「鈴音がイタリアに行って随分と静かになったな」
「ハハッ、確かにな。鈴音はクラスのムードメーカーだったから寂しいのな〜」
「俺はむしろ清々してっけどな。…ですよね十代目!」
「えっ!?俺?」
ごめん俺すごい寂しいとか思ってた…。早く帰って来てほしいなとか思ってたよ。
俺は取りあえず笑い、その場を凌ぐ。
「そうだ。鈴音からの連絡で早めに帰ってくるって言ってたぞ。あと一週間位だそうだ」
「お、マジか小僧?」
「そ、そうなんだ!ってか何でリボーンが鈴音ちゃんの事情を知ってんだよ!!」
「連絡がきたからな」
「いつの間に!?」
その時俺は、鈴音ちゃんが帰ってくることをすごく楽しみにしていた。
早くあの笑顔を見たいと思っていた。
ノートの字が雑だから見せにくいなぁ……とか、どうでもいい事を考えていた。
何が起こってたのか知らずに。
あの嬉しそうな笑顔が消えてしまったことも知らずに。
俺はただ、待っていた…
⇒あとがき