A.I.の少女兵器2
□29話
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3時はルッスとお茶の時間。
お互いの任務がないと他愛もない会話をして楽しむ。
まるで女子友達とカフェに寄ってる話をしてる気分になるとは…恐ろべしオカマ。
「青春よねー学校は。鈴音ちゃんは好きな人いる?」
その言葉であたしは止まる。浮かぶのはツナの顔、思い出。
ぎゅっと心臓を掴まれたみたいに苦しくなった。
「いるー…けど、いるんだけどね」
「ん?」
「あたし、もう恋はいいや」
自重気味に笑うとルッスは目を見開いた。
恋をしなくなって…あたしが、あたしじゃなくなってもいいやって最近思う。
恋をしなくなったらヒトじゃなくなる気がするけど、
「もう…消えてもいいかなって」
「鈴音ちゃん!何言って…」
「恋なんて知らなければよかった」
こんなに辛くなって、切なくなって、疑い気持ちなんて知りたくなかった。
恋をして自分がこんなに酷い人間になるなんて思わなかった。
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