A.I.の少女兵器2

□31話
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「ん………あれ…?」

「鈴音ちゃん!?目が覚めたのね!」

「てきは、ろうしたの…?」



あれ、すっごい呂律が回らない。
周りがうるさい…ヘリコプターの音?ヘリ……




「ろいて!やられゆ前にやらなきゃ!」


立ちあがって皆を押しのける。
あれ、何で、翼が全然出てこない。武器も…早く早く。

視界ももやがかかってるみたいに見えない。



「あたひが…皆をまもるんやから…ツナに、ほめてもらうん…!」




ふと、あたしの声を遮るように誰かが頭を撫でた。
優しい…あ、これルッスの手だ。








「もう……いいのよ鈴音ちゃん」


「終わったんだ鈴音」





視界が晴れやっと気付いた。

アジトも森も何もかもなくなってることに。
足元には何十キロにも渡るクレーターにゴツゴツした足場。




「あれ…?あ、たし…また、やったの?」

「……作戦終了だぁ」

「……よくやった鈴音」



あたしと目を合わさないザンザスとスクにお礼を言った。

そして、ごめんね。





「あたしを……殺してください」




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