A.I.の少女兵器
□10話
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俺たちが付き合い始めて、数週間がたった。
「鈴音おはよう!待った?」
「おはよう!大丈夫さっき来たばっかし」
早めに起きて、一緒に登校するのも、鈴音って呼ぶのも。
少しずつ慣れてきた。
「それで昨日獄寺君と山本がさー」
「えー?本当?」
最初は、付き合うってどうすればいいのか分からなかったけど。
普通にしてるのが一番だって知った。
「あぁ!?ヤバいあと10分しかない!」
「えぇ!?は、走ろう!あ、そっちのバック持つ!」
「うわー!風紀委員に怒られるー!」
ゆっくり流れる時間。
鈴音が“仕事”に行く以外は普通の女の子で、普通の学生の日々。
えーと確か、マフィア関係の時は“仕事”って呼んで、戦争とかは“バイト”って言って隠してた。
多分“バイト”のほうが多いんだろうな…と心配になる。
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