A.I.の少女兵器
□20話
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「ただいま、父さん」
あたしは家についたら必ず言う。
父さんは家にはいないけど、というか、あたしまだ玄関の中に入ってないけど。
「あ…携帯」
自衛隊のほうから貰った携帯を見る。
思い出すのはさっきの会話
「…今なんと?」
「今日はあたし、“仕事”休みます!」
「そんなことは…」
「メンテナンスが終わり次第偉い人呼んでください。作戦の支持をします。
……もし、このことで父や恋人に“なにか”したら、あなた方を殺します…!」
あたしは仕事を休んだ。ツナとの約束を…守るために。
パァァンッ
私は手の中で自衛隊からもらった携帯を粉々にした。
約束の展望台へ行こう…!
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