A.I.の少女兵器
□24話
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鈴音は今日学校に来なかった。
でも帰り道、鈴音が俺の家の近くでしゃがんでいるのを見つけた。
「ねこ…」
鈴音は段ボールに入っている3匹のネコ。俺も隣に座った。
「…ごめんねニャン子達。拾ってあげられないの」
にゃー
「あたし兵器で…壊すことしかできないから。ごめんね。何にもしてあげられない」
鈴音はそっと目を瞑った。
「あはは…全然強くない」
そう言って鈴音は泣き笑いみたいな顔を俺に見せた。
多分、俺もそんな顔をしていたと思う。
「―――こんなあたしでも好き?」
好きだ。
心の中ではその言葉は簡単に出てきたけど、のどがカラカラになって言えなかった。
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