A.I.の少女兵器2

□39話
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頭の片隅にあるものを振り払い、目の前のことに集中する。
でもあたしの頭には何度もテツさんが浮かんでは消える。記憶メモリが壊れているかのようにループする。


たくさんの人と会った
たくさんのことがあった

それでもあたしを関わった多くの人が死んでいく気がする。
人間なんだからしょうがないと言えばそうなんだけど…どこかやるせないものがある。

今もたくさんの人が死んでいる




「もう…やだな…」



硬化した体でヒトを切り終わらせた。

強い風が起こり土埃が舞い上がるが気にしないで立ち尽くす。


完全に任務を終えたと思っていたあたしは近付いてきた気配に少し驚きながら向いた。


足音の方向にはすごい土煙。

そして、少しずつ煙が消えていって立っている者の姿が見えてた。




あれは、あの姿は――――――――




「ツナ…?」

「鈴音!!」




いたのは、紛れもなく綱吉、ツナだ。

あたしは咄嗟に反応出来ずその場で呆然としていると笑顔を浮かべたツナに抱き締められる。



それは酷く懐かしい温もりだった。





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