A.I.の少女兵器2

□43話
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次の日、鈴音は喋れなくなっていた。

理由は、薬とかメンテナンスとかそんなもののせいで、終わりが近づいていると悟った。

この悲しみを言葉に表わせないでいると鈴音は微笑んで眠りにつく。
疲れているみたい。


雨が降ってきたのはその頃だろうか。

しだいに強くなる雨は鈴音を起こさないかと不安にさせたけど、ぐっすり眠っていて起きる様子はない。
不安定なリズムをつけて大きくなる雨の音。


もしこのまま眠るように死ぬとしたら

この雨音が死の痛みを少しでも和らげてくれればと思う。




――― そんな終末への感傷は 愚かだったのか ―――



ガタ ガタ ガタ ガタ ガタ ガタ

風の音かと思い窓を見たけどさほど揺れていないことに気付いた。
じゃあ、何の音?何からの音?



「え……?鈴音…?」


安からに死んでほしいと思っていた。


けどそれは俺の馬鹿で甘い考えで、本当の鈴音の終わりは酷いもので
まるで体が喰われたように酷い有様だった。



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