Memo

気まぐネタ帳(。・ω・。)
何でも投下するのでカオスになるかも

気分で顔文字を使用する場合がありますのでご了承を

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◆庭球:風からあなたのことを聴いた 



クラスの喧騒
騒がしくなる休み時間で私はたまに肘をつき目を閉じる。そうすると隣で話している会話が聞きやすくなり寝ているフリも興味ないフリも出来る一石三鳥?だ。

「この間は青学とだって!」
「どこだっけそこ」
「不二先輩がいるとこだよぉ!!あの優しい人!!」
「あー。今回も圧勝だったんじゃない」
「それがエース誕生!1年の"越前リョーマ"って言うんだって」

越前リョーマ。一瞬目を開けそうになりまたギュッと瞑る。
あの生意気な顔が浮かび何だか無性に会いたくなってしまった。私たちは一時期テニスをし合った仲で、彼にとっては物足りない相手だったろうけど私にとってはテニスに革命を与えてくれた人物。リョーマのお陰で強くなったと言ってもいいくらいだ。右足を動かすとテニスバッグに触れ少しいい気分。試合でもいい成績を残しお高いラケットを買えたのもリョーマのお陰。
一度お礼をしたいと思ってるけど立海と青学という学校が違ううえ県も違うから会うことは厳しい。いつか私が東京に行くほど強くなれば問題ないけど!

「その彼格好良い?」
「うーん…格好良いけど生意気!」

それは同感

「まぁ彼女いるみたいだし!」

え…?
彼女がいる?

「練習試合に応援来てたよ。大人しい方かな?」
「じゃー対象外だね」
「レギュラーに差し入れもしてたし部員公認って感じ!それだと流石にね」

自分の帽子被せちゃったりとかさー。何それ素敵。してもらいたいぃ。
喧騒が遠くなっていく。
もうぱっきり目が開かれているけど体が動かなくて、今目があったらビックリされそうな状態だと思う。ええっと…リョーマ彼女出来たって?あの如何にもテニス一筋そうな生意気でチビなリョーマが?

窓ガラスにテニス部の話をする女子が映る。
私の長いポニーテールもぷらんと揺れ映る。

「(馬鹿みたい……)」

こんな髪切ってやる。


風からあなたのことを聴いた
 (それは真実か否か)

*****
片思いの彼の噂
もちろんさくのちゃんとは付き合ってないよ!

2013/01/04(Fri) 12:41

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