A.I.の少女兵器

□02話
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「南條と昼するのは初めてなのな〜」

「そうだね!何か新鮮な感じ」



屋上にて、俺と南條ちゃんと山本と獄寺君が輪になってお弁当を食べている。
初めてのメンツなのに何でこう違和感がないんだろう。



「チッ…ウゼェのが増えたな」

「なんだと!ウザいとは酷いぞ!!」

「テメェも野球バカも十代目と食事を一緒にすんのは百万年速ぇんだよ!!」

「ツナが誘ってくれたんだし!いいじゃないか!」

「んなわけねェだろ!果てやがれ!!」

「不要物発見ぼっしゅー」



南條ちゃんはまったく怖がる様子を見せず、煙草とダイナマイトを取った。
焦る獄寺君。



「か、返しやがれ!!」

「嫌ですよーだ。これは風紀委員に差し出すんだからー」



獄寺君が手を伸ばすが、南條ちゃんはくるくると逃げ回る。
何だかんだ言ってもこの2人は親しそうだ。





「楽しそうだな」




「なっ!?何でリボーンがここにいんだよ!」

「あ、久しぶりだねリボ君」

「ちゃおッス」


リボーンは俺を無視して南條ちゃんの肩にジャンプした。
ちなみに南條ちゃんを気に入っているらしい。(リボーンは俺が南條ちゃんを想ってる事もお見通しだ)



「南條がツナ達と一緒に食べるのは初めてだな。どういう風の吹きまわしだ?」

「ツナが誘ってくれたんだよ」

「そうか」



うわっリボーンの奴俺を見て笑ってやがる。
絶対バカにしてんな。



「そう言えば南條、今日はバイトがあるんじゃなかったのか?大丈夫か?」

「へっ?…ぎゃぁ!ピンチ!!」



まだ半分のお弁当を閉じ、バタバタと片づけ始めた。

南條ちゃんは病気で動けないお父さんの代わりに家事やバイトをこなしている。
だから早退や欠席はよくあることだ。



「じゃあねツナ達!また明日!」

「あ、南條ちゃん!また、お昼誘っていいかな…」

「もちろん!あたし達は友達だからね!」



南條ちゃんはピースすると、「じゃね!」と言って走り去っていった。




end
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