A.I.の少女兵器
□03話
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応接室は僕たち風紀委員のもの。
まぁ学校そのものも僕のものみたいなものだけど。
生徒も教師も僕らに怯えて近寄らない。(近づいたら咬み殺すけど)
その中に躊躇いなく入ってくるのは―――
「やっほー!ヒバリン元気?」
「咬み殺すよ?」
ドアを破壊する勢いで入ってきたのは鈴音南條。
別に許可したわけじゃないのに恐れず入ってくる。主に数学がやりたくないという理由で。
「ノックぐらいしたら?」
「あたし運動壊滅的だよ?」
「違う」
野球じゃない・・・
南條は気にせずソファに座った。
「草壁さん紅茶ちょーだーい」
「はい。分かりました」
「草壁をパシらせないでくれる?」
「ヒバリンはいっつもパシらせてんじゃん」
「僕だからいいんだよ。それとヒバリンはやめてよ」
「じゃあ ヒバたん☆ 」
「咬み殺す」
トンファーを出して構えたけど、南條はすでに見ていない。草壁から紅茶を貰い、飲んでいる。
…ホントに調子を狂わされるな。
「あたしさー用事があって1ヶ月ほどイタリアに行って来るの!」
「同じ勉強をもう一度したいならいいよ」
バイトうんぬんで南條は欠席が多い。
プラス頭が壊滅的に悪いせいもあって今はめでたく留年の危機にさらされている。
「…………」
「…………」
「そこは雲雀恭弥様のお力…権力で!」
「そう言う所だけ改まるんだね」
目を泳がせる南條。
別に進学くらいならどうでも出来るけどね、脅せば。(貸しも作れるし)
「…まぁ、分かったよ。教師共に言っておくよ」
「わーい!大好きっヒバリン!」
(…何。まだ用があるの?)
(ノーリアクションだと寂しいなと思って…)
end