A.I.の少女兵器
□07話
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授業中、俺と鈴音ちゃんとリボーンは屋上にいた。
リボーンが調べたところ、レジェンダファミリーもマフィアだったらしい。
その話をするために、俺もいつかマフィア、ボンゴレのボスになることを説明した。
鈴音ちゃんは複雑そうな顔でじっと俺を見ている。
「レジェンダとボンゴレは昔同盟を組んでいて、武器開発をしていた。…最近妙なことに手を出しているって噂は有名だったがな」
「そーなんだ…」
ゴロンと鈴音ちゃんは横になり、空を見上げる。
「ね、ツナ…」
「なに?」
「もう人殺した?」
ドクンと胸が鳴る。
浮かぶのは昨日の鈴音ちゃん。腕も背中も変形していて、足元には大人が転がっていた。
俺は慎重に言葉を選んで言った。
「まだ…だけど、いつか、俺もする事になるかもしれない…」
「リボーンは?」
「俺はそれなりにな」
「そっか」
本当は殺しなんてしたくない。
でもそれを言ったら傷付くだろうな…と思っていると鈴音ちゃんは体を起こした。
また俺をじっと見る。
「よかった。ツナに人殺しなんて似合わないからね」
笑った。
多分、それは作り笑いとかじゃなく。
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