A.I.の少女兵器2

□31話
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「鈴音ちゃん・・・!」

「どうせあたしは壊すことしか出来ない!」



もう嫌だ。あたしバカだから勘違いして…だからツナに嫌われ。
あたしが生きていて許されることなんてない。しょせん兵器は兵器なんだ。

守ることなんてできない!




「本当はツナだって…! チャキ



ザンザスがあたしに銃を向ける。


「―――ッ痛く、しないで…ください」

「…一瞬だ」



銃が鈍く光り出す。
ガクガクと足が震える。本当の殺気?殺される…?

曖昧な、まるで冗談のような“死”というものを不意に思い出した。あたしが、殺された日の事。
ドクドクと血が流れ霞んでいく視界に重い瞼。


いや、だ――…





「うわぁぁぁ!やだ、死にたいくない!こ、殺さないで…!怖いよぉぉ!!」




死ぬのが、怖い。




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