A.I.の少女兵器2
□31話
3ページ/4ページ
「人、殺してるのに!あたしだけなんて、でも、生きたい!」
馬鹿みたいだ。
いっぱい人殺してるのに、今さら死にたくないなんてあがくなんて。
でも、やっと好きな人が出来た。好きって言えて…
あたし達、付き合い方なんて知らないけど、頑張ろうって決めたんだ。
キスだって本当は、もっとしたい。ツナのこと、今でも好きなんだ!
「ごめんなさい。こんな人間で…」
「テメェを殺せる奴はいねぇ」
顔を上げたら座り込んでるあたしの前にしゃがんでいた。
ザンザスは真剣な目で、真っすぐにあたしを見た。
「どんな兵器使ってもだ。…もう誰も、テメェを止められない」
不器用に撫でてくれる手が、
何故かとても悲しかった。
.