A.I.の少女兵器2

□31話
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「人、殺してるのに!あたしだけなんて、でも、生きたい!」



馬鹿みたいだ。
いっぱい人殺してるのに、今さら死にたくないなんてあがくなんて。

でも、やっと好きな人が出来た。好きって言えて…
あたし達、付き合い方なんて知らないけど、頑張ろうって決めたんだ。


キスだって本当は、もっとしたい。ツナのこと、今でも好きなんだ!




「ごめんなさい。こんな人間で…」

「テメェを殺せる奴はいねぇ」



顔を上げたら座り込んでるあたしの前にしゃがんでいた。

ザンザスは真剣な目で、真っすぐにあたしを見た。




「どんな兵器使ってもだ。…もう誰も、テメェを止められない」




不器用に撫でてくれる手が、

何故かとても悲しかった。





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