A.I.の少女兵器

□12話
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「あたしね…戦うと成長するの」

「え――?」

「強くなるんだ――どんどん、どんどん。兵器として」




ドクン
俺の、予感は当たっていた。




「昨日の戦争でのレンタルで…あたし、たった一撃で…」



俺は鈴音の悲しい顔を見たくなくて、抱き締めた。



「もういいよ。何も言わなくて…!」

「何も食べなかったら…成長しないと思って…」

「もういいよ!!」

「どうすればいいか分かんなくて…怖くて…」
「鈴音っ!!」




「自分の体なのにね…」



夕方の教室で俺は初めて鈴音を抱き締めた。

鈴音も俺にしがみついてくるけど、なんだかその力は弱々しくて…いつもより小さく思えて、壊れてしまう気がして、俺は少しだけ力を緩めた。

すぐ近くにある鈴音の髪からふわりと匂いがして…何だか……










何だか妙な気持ちに…!










「(鈴音が傷付いてるのに俺何考えて…!)」

「(あ、あたしこんな時に何考えてるんだ…!)」



心の中がもやもやしてきて、考えが変な方向にそれる。



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