A.I.の少女兵器
□15話
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いや、理由は知ってるけど。
昨日リボーンの誕生日会の出し物で無茶したからだ。
でも自分の誕生日を病院で過ごすことになるだなんて…
「ツナ、えっと…お見舞いに…」
ハッと気付けばドアが少し開いてて、そこから鈴音は覗きこむように見ていた。
叫んだの聞かれた…!
「アハハ!ツナ、怪我は大丈夫?」
「あ、うん割と…まだちょっと痛むけど」
鈴音はいつものように笑ってくれるけど…俺は少し気まずかった。
一緒に逃げたあの日。
鈴音は俺に言っちゃいけない事を言って、俺も怒鳴ってしまった。
そして俺が鈴音に怯えたことを悟られてしまった。
かわりにもっと優しくしようと思ってると…言葉がうまくでなくなってしまった。
あの時は素直に話せたのに。今はいいことを話そうとすると頭が真っ白
「あ、今日は“仕事”ないの…?」
「うん。今日は報告とメンテナンスだけ」
鈴音は俯いた。
どうして俺は鈴音を悲しめてばかりなんだろう。
俺が話かける前に鈴音は最近のことを話し始めた。驚いたのは、今他国との戦争の介入もしていて、マフィアとしても働いているとのこと。
「鈴音はまだ14なんだよ!?」
「戦争に歳は関係ないよ。強い、弱いの関係」
何で笑っていられる?
鈴音がどんどん遠くにいってしまう感覚。
同じ年なのにどうしてこんなに背負うものが違うんだろう。ましてや俺はマフィアの筈なのに。
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