A.I.の少女兵器
□16話
2ページ/4ページ
「テツ二尉!よろしいですか?」
「…その呼び方はやめろ…何でみんな慣れなれしいだ」
そうそう、テツと呼ばれていた。
これからあたしの鈴音小隊に配属されるテツ二尉
「やはりレーダーはだめです。ジャミングが強くてECCMもさっぱりで…」
「敵の数も分からんか…100年前の戦争だな」
「さっきの小隊長の活躍で全滅したんじゃないでスか?」
ニコニコと笑ってるバンダナの人はあたしの方を見る。
テツさんも「だといいがな」と言ってるけど……それは違う。
「まーたまたぁ謙遜しちゃって鈴音ちゃん」
「中村!」
「再々度ご謙遜なさって!鈴音小隊長殿!」
「あー、あたし感じるんです。いますよ敵。すごいたくさん」
途端に周りにいる人たちも固まり顔を青くした。
けどあたしは気にしないで頭に包帯を巻いてる人から水を貰って薬を飲む。
「大丈夫、またあたしがやりますんで。……あ、敵が来てからでもいいですか?宿題しなきゃ」
「は?あ、はぁ…」
少々呆れ気味に見られたがカバンを持って影のほうに行く。
これでもあたしは学生!
.