A.I.の少女兵器
□19話
2ページ/2ページ
「ごめん。行く」
「ではこちらへ」
鈴音
「あ、はい。じゃあまた明日ね!」
鈴音
「大丈夫。あたし強くなるから!」
「鈴音!!」
本当は、ずっと思っていた
「行くな鈴音!行くな!」
「…そろそろ出ませんと。いろいろ都合が」
「あ、ごめんなさい!」
鈴音ハ頭ヲ下ゲル
「ど、どうして…なんで怒んないんだよ!なんで頭下げるの!?誰のせいで鈴音がそんな目に!
自衛隊だって鈴音をそんな体にしたのに関わってるんだろ!?
くやしくないの!?何でだよ!!」
鈴音は一瞬
今まで見たことないほどの悲しい顔をした
俺は今まで決して言わなかったコトバを思わずぶつけてしまった
俺の事を信じていた
鈴音の心に
ざっくりと刺してしまったことを知った
「話そうよ!もっともっと色んなことを!ぎくしゃくしてるのがイヤで…今夜あの展望台で待ってるから!俺、待ってるから!」
鈴音は振り向かなかった
end