闇口の世界理論

□青春学園高等部
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「越前!離れるんだ!!」



反射的に大石が越前を庇うように前に出て…
ドスリと“後ろ”からナニかに刺された

庇うように立った大石
後ろから



「え、ちぜん…?」

「マスター、俺は何をすればいい?」

「おい越前!?」


大石がよろめいたのは一瞬で、すぐに短剣を引き抜き越前に構えた。河村も隣に並ぶ
2人の瞳は今だ困惑し揺れているが、そこには確かな決意が



「手塚…皆を連れて逃げてくれ」

「…何を言っている」

「ここは俺たちに任せて。足止めしかできないけど」

「…分かった」


手塚、菊丸、桃城、海堂、乾はいっせいに部室から出る。
残ったのは不二と越前、大石と河村。




「…やっぱり抵抗するとは思ってたよ 薄野秀一郎」

「しなきゃ楽に死ねたんスけどね…天吹隆」


「でも俺は正義を執行するよ 不二…いや、零崎唯識」

「皆を、守るためにね 闇口リョーマ」



裏世界の人間は確かな殺意のこもった目で、だけど悲しそうな目で
動いた



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