闇口の世界理論
□六角高校
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千葉県六角高校テニス部。
部室裏でじっと携帯電話を見ていた佐伯虎次郎はメールを開いた。
そして“予想していた”内容を見てる。
「≪人類最美≫…部員を皆殺し…」
分かっていた。
佐伯虎次郎は…いや、咎凪虎次郎は“予言”していた。
だからずっと前から自分が皆を殺す未来を変えようと考えていた。
「もしもし≪人類最美≫闇口夜魅さん…咎凪です」
≪ん、どうしたの?早く殺して見せてよ≫
「俺は出来ません」
≪どうして?≫
「皆は俺の大切な仲間だからです」
≪ふぅん…そっか≫
プツン、と電話が終わる。
……諦めたのか?
けど≪人類最美≫がそれくらいで諦めるような簡単な人ではないと知っている。
「サエさーん!どこにいるんですかー!?」
「あ、今行くよー!」
…大丈夫。まだ嫌な予感はしないから。
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