闇口の世界理論
□氷帝学園高等部
2ページ/6ページ
「あ… ゆーし?」
「すまんなぁ 岳人」
トン、と軽く肩を押すと抵抗できずに仰向きに倒れる岳人。
深々と腹に突き刺さっているソレを見て目を逸らす者や見開く者。
「テメェ…!何のつもりだ忍足!」
「マスターの日吉こと零崎京識様の願いやからなぁ」
「俺じゃないだろ」
「せやった。≪人類最美≫や」
クルクルと短剣でも長剣でもない大きさの…ティンぺーと呼ばれる武器を回して言う闇口侑士。
その後ろで同じティンぺーを持ち腕を組んでる零崎京識。
「チッ…逃げるぞお前ら!」
「お、おう!」
さすが跡部と言うべきか、一瞬で判断し部室を出て行く。
それに宍戸、鳳、樺地が続く。
部室に残されたのは裏世界の2人 零崎京識 と 闇口侑士
そして死体の向日岳人と一歩も動かないジロー
「逃げないんですか?殺しますよ?」
「んー…なら殺して欲しいしC−」
頬をかきながら困ったように言う。
零崎京識は眉をひそめ近づく。
―――例え殺しになれてるとはいえ、目を見て殺すのは辛い。仲間なら尚更。
「…一瞬で終わりますから」
零 崎 を 始 め る ぞ
.