闇口の世界理論

□氷帝学園高等部
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「あ… ゆーし?」

「すまんなぁ 岳人」


トン、と軽く肩を押すと抵抗できずに仰向きに倒れる岳人。
深々と腹に突き刺さっているソレを見て目を逸らす者や見開く者。



「テメェ…!何のつもりだ忍足!」

「マスターの日吉こと零崎京識様の願いやからなぁ」

「俺じゃないだろ」

「せやった。≪人類最美≫や」



クルクルと短剣でも長剣でもない大きさの…ティンぺーと呼ばれる武器を回して言う闇口侑士。
その後ろで同じティンぺーを持ち腕を組んでる零崎京識。



「チッ…逃げるぞお前ら!」

「お、おう!」


さすが跡部と言うべきか、一瞬で判断し部室を出て行く。
それに宍戸、鳳、樺地が続く。


部室に残されたのは裏世界の2人 零崎京識 と 闇口侑士
そして死体の向日岳人と一歩も動かないジロー



「逃げないんですか?殺しますよ?」

「んー…なら殺して欲しいしC−」



頬をかきながら困ったように言う。

零崎京識は眉をひそめ近づく。


―――例え殺しになれてるとはいえ、目を見て殺すのは辛い。仲間なら尚更。




「…一瞬で終わりますから」




零 崎 を 始 め る ぞ



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