闇口の世界理論

□聖ルドルフ学院高校
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「んふっ シナリオ通りですかね」


早々に死んで脱落した野村、金田、柳沢。
優勢なのは淳君。
少々意外なのは裕太君も殺し合いに参加しているということですかね



「さすが不二周助…零崎唯識の弟」


零崎の可能性も低くない、と思った瞬間

裕太君が振り回したバットが赤澤君の顔面に当たり吹っ飛んだ。
壁に激突し首が妙な方向に曲がり、脳漿らしきものが流れ出る。



「うあ、ぁ…ああああああ!!」

「美しくありませんがね」



しかし幻想的で神秘的な光景です

神聖なる礼拝堂が血で濡れる

ああ、ほら 聖母マリアさえも汚されていますよ



「観月、さん!」

「…おや、2人になっていましたか」


お互い息を荒くして向かい合っている淳君と裕太君。



「どうしてこんな事をしたんだ観月!」

「理由なんて特にないですよ」



強いて言うなら彼女と意見が一致した、ですかね。

“この世に神などいない”
“聖なるものを汚したら面白そう”

誰よりも気高く美しい彼女の純粋なる好奇心です。



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