闇口の世界理論
□聖ルドルフ学院高校
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東京都 聖ルドルフ学院高校。
男テニス部レギュラーは珍しく、礼拝堂がある場所へと呼ばれていた。
呼んだのはもちろん観月はじめ。
「観月さん、何をするんですか?」
「部活はしないだーね?」
「ええ、少々待ってください」
祭壇の前に集まると観月はわきに行き木の箱を持ってきた。
皆の前にドスンと置く。
「観月…これは何だ?」
中に入っているのは金属バット、ハンマー、木刀、スタンガンやハサミまで様々なものある。
「んふっ 皆さんには…殺し合いをしてもらいます」
木の箱を蹴ると武器が床にバラバラと転がる。
誰もが状況を理解出来ず、冗談だろと笑う中、ただ1人淳は木刀を掴んだ。
「淳!?」
「木更津さん!!」
「違う…体が、勝手に…!?」
「んふっ 久々でしたがちゃんとかかりますね―――“繰想術”」
髪をいじりながら――― 観月はじめ 時宮始刻 は言った。
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